（一社）北海道測量設計業協会は、測量設計業界の健全な発展及び地位の向上を図るとともに、社会資本整備の推進に貢献し、北海道産業の振興及び発展並びに公共の福祉の増進に寄与することを目的に、昭和３８年に㈳全国測量業協会北海道支部としてスタートし、平成２２年に一般社団法人に移行し現在に至っております。

近年、測量設計業界を取り巻く状況は、社会経済情勢の変化に伴い、これまでの公共土木施設を新たに建設するという方針が転換されて、防災・減災や、老朽化対策、インフラの維持管理などの業務が多くなってきております。特に北海道は大きな自然災害が相次いで発生していますが、当業界は、災害発生時の初動調査を始めとして、その復旧・復興をなによりも優先して対応してきたところであり、今後も関係機関と連携を密にし、取り組んでまいりたいと考えております。

一方、社会資本整備の基礎的な部分を担い、地域雇用の確保、地域の安全に貢献しておりますが、会員企業の現状を把握するために８年前から行っている「企業経営等に関するアンケート」では、５０歳以上の技術者の割合が５０％近く占めるなど高齢化が進み、慢性化する人材不足とともに喫緊の課題となっております。

こうした状況も踏まえ、当協会としましては、若手技術者の人材確保を目的として、測量技術者を要請するための助成金を支給する事業の推進や新規入職者向けの「プロモーションビデオ」を制作するなどPR活動を強めているところです。

今後とも地域に貢献する業界として、公共事業予算の継続的・安定的な確保に努めるとともに、若い人にとっても魅力ある職場づくりに努めてまいる所存でありますので、当協会の事業推進に対し、より一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

北海道測量設計業協会

渡辺　亮（わたなべ　りょう）